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2011年産(平成23年度)大豆生育状況 10月
カナダ カナダ カナダケケベック州(バラエティ)
早生の品種は9月20日から収穫が始まった。9月末には一般大豆の収穫も始まった。この時期、降雨があり一時作業が中断するもののかえって大豆の品質が結果的には良い影響を与えた。一方オンタリオ州は降雨が続き晩生の品種は収穫が遅れている。品質に懸念がでてきた。
(撮影10月20日)

米国ミネソタ州 米国ミネソタ州 米国ミネソタ州(バラエティ)
単収は例年に比べ15-40%と大きく低下している。しかしながら、これらの単収低下は地域間でばらつきがある。粒の大きさは例年に比べて小さい。9月15日の霜害により緑色の粒や未熟粒が生じているが、深刻なレベルではない。蛋白含有率は例年より低い。春先の天候不順(多雨)で作付けが遅れ、十分に生育できなかったことが原因。
(撮影10月25日)

中国 中国 中国黒竜江省(一般大豆)
入手した新穀大豆には石豆は見られなかったが、発芽率78.5%(400粒で試験)と発芽率は芳しくない。全体的に小粒が多い。今年は中国国内の農家からの買い取りの価格は去年より約1.5倍高い。実際には円高なのでその辺は相殺されるかと思うが。コーンの作付面積が増え大豆が減少したが、単収が低下した地域もあることから、さらに減少の可能性があると思われる。
(撮影10月14日)

福島県郡山管内 福島県郡山管内 宮城県登米管内(あやこがね)
大豆の水分的には刈り取りの出来る所まで来ているがここに来て週末の雨などにより、茎水分が多く又、稲の刈取り作業の遅れも手伝い11月10日前後の刈り取りと成る様である。今年は、2粒が多いようにみうけられるが粒的には3粒の物とあまり代わりが無いように見受けられるので今年は中粒が中心になるのではないかと思われる。他の品種でも同じ様である。
(撮影10月21日)

宮城県登米管内 宮城県登米管内 山形県鶴岡市藤島管内(里のほほえみ)
今年の作柄は、大雨の影響による土壌浸水、湿害による根腐れもなく、現在順調な生育。「エンレイ」「あやこがね」の間に収穫を行う予定。莢数も良好で昨年同様、着粒数も確保されているものと思われる。概ね大粒8割、中粒2割と小粒がほとんどない状況。刈取時期の天候が今後の品質(汚損等)を左右するだけに、適期刈取を徹底するとの事。
(撮影10月24日)

総評
米国大豆については例年より地域、畑によってばらつきが大きく、あまり生育状況は良好とは言えない。特にミネソタ州の単収および品質の低下が懸念される。一方、オハイオ州の契約農家からは、春先の多雨が生育を遅らせたが、単収は予想していたより高く、蛋白含有率や粒の大きさなどの品質については例年以上の成績となっている。単収については、ほとんどの品種で50Bu/acreほどの報告を受けている。中国大豆も同様で地域間のバラつきが大きく、一概にコメントするのが難しいが、全体的には小粒傾向。大粒は供給不足になると思われる。カナダ大豆については、ケベック州は例年通りに生育したが、オンタリオ州の一部では土壌水分が過剰となり収穫がいまだ進んでいない。国産大豆は山形県、秋田県の一部に水害被害が見られるものの全体的には良好。予想通りの収穫量になる見込み。