武陽月報 November,2016 武陽月報Vol.222 November,2016
平成28 年11 月1 日発行

武陽食品株式会社
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武陽月報は、酪農家、肥育農家の皆様に役立つ情報をお届けするニュースレターです。

生乳流通改革議論本格化 規制改革推進会議

政府規制改革推進会議による生乳の流通制度改革をめぐり、政府・与党内の議論が活発化している。酪農家の廃業増加による生乳生産量の減少を食い止めるため、政府内や一部の酪農家から、農協系組織がほぼ独占している生乳流通の自由化を求める声が上がる一方、酪農団体や自民党族議員の反対は強い。生乳の流通の97%を扱う指定団体は、生産量の調整や乳業メーカーとの価格交渉を担うが、乳業メーカーへの販売単価が牛乳用より安いバターなど乳製品向けの生乳供給量を確保するための補助金を分配する役割も担っており、補給金は、酪農家がメーカーに直接販売する場合は受け取れない。政府規制改革推進会議は、販売先を自由に選べない制度が酪農家の生産意欲をそぎ、近年のバター不足にもつながっていると生乳流通の現状を問題視しており、今年5月に指定団体制度について、抜本的改革を検討するとの提言をまとめた。ただ、改革を打ち出したものの7月に参院選を控え、自民党一部議員の猛反発で表現の後退を余儀なくされていた。規制改革推進会議は、巻き返しを狙って早々に農業部会を設置、今秋の提言に向け動き出した。一方、自民党一部議員からは、需給調整など指定団体の役割は大きく、自由化しても需給バランスが取れない等、反対する意見が出されており、今後議論が激しくなるものとみられている。

8月生乳生産量前年比増 農水省

農林水産省は、平成28年8月の生乳生産量は、61万433トン(前年同月比0.3%増)と15ヶ月連続で前年同月を上回ったと発表した。地域別には、北海道は33万462トン(同1.4%増)、都府県は27万9,971トン(同0.9%減)となり、北海道の伸びが大きい。用途別には、牛乳等向けは、牛乳消費が堅調に推移していることで、32万8,834トン(同1.9%増)と10ヶ月連続で前年同月を上回った。一方で、乳製品向けは、27万7,349トン(同1.4%減)と2ヶ月連続で前年同月を下回った。全国・全世帯の平均牛乳・乳製品の購入量のうち牛乳は、7.45リットル(前年同月比5.5%増)と、2ヶ月連続で前年同月を上回った。牛乳消費量は、シリアルなどの消費増などが影響しているとみられ、27年4月の牛乳価格改定以降もおおむね堅調に推移している。

牛肉輸出額 過去最高の見込み 財務省

財務省の発表によると、2016年1〜9月までの牛肉の輸出額が、過去最高を更新する見込みとなった。円高の進行による急ブレーキも懸念されていたが、世界的な和食ブームや増加するインバウンド(訪日外国人)が好調な輸出を支えていると見られている。牛肉輸出額は前年比15%増の83億円、数量は1,191トンと11%上回った。香港向け輸出が増えており、前年同期を24%上回る25億円に達した。業界では、米国向けは34%増の15億円。当初は西海岸向けが多かったが、東海岸にも需要が波及しているとみている。今後の有望な市場とされるEU向けは8億円と15%増となった。今後の輸出については、現在のロース中心の輸出から、相手国において和牛の軟らかさや脂身の少ない部位も受け入れられてきたため、モモやバラなどの部位も伸びるものとみられている。

肉用子牛取引 黒毛和種過去最高更新 ALIC

独立行政法人農畜産業振興機構は、平成28年8月の牛肉生産量は、と畜場稼動日数が前年同月を上回ったこともあり、2万5,631トン(前年同月比0.9%増)と、17ヶ月ぶりに前年同月を上回ったと発表した。品種別では、和牛が1万778トン(同3.6%減)と減少した一方、乳用種が8,326トン(同0.6%増)と増加に転じ、交雑種は酪農家における乳用牛への黒毛和種交配率の上昇により、6,157トン(同9.8%増)と2ヶ月連続で前年同月を上回った。輸入量は、前年同月をかなりの程度上回る3万8,717トン(同8.3%増)、うち冷蔵品が1万9,579トン(同17.1%増)、冷凍品が1万9,079トン(同0.7%増)となった。推定出回り量は前年同月並みの6万3,597トン(同0.1%減)となり、推定期末在庫は前月から606トン積み増したものの、12万7,438トン(同10.2%減)と8ヶ月連続で前年同月を下回った。肉用子牛取引価格の推移を見ると、黒毛和種については、高齢化や後継者不足による繁殖農家の離農に加え、平成22年の口蹄疫、翌23年の東日本大震災および大規模生産者の倒産の影響による繁殖雌牛の減少、ひいては出生頭数の減少を背景として、24年以降、右肩上がりで推移してきた。黒毛和種の肉用子牛取引価格は、28年度に入っても、前年度と比べて2割以上の値上がりが続いており、8月は1頭当たり81万円(前年同月比23.3%高)と、当機構が取引情報の収集を開始した2年度以降の最高値を更新した。この背景としては、年末に次いで子牛導入の需要期となる夏場であることに加え、子牛出荷頭数が例年と比較して低水準だったことが挙げられる。ホルスタイン種については、酪農家の離農や乳用牛への黒毛和種交配率の上昇などから、黒毛和種と同様、近年は出生頭数の減少が続いている。ホルスタイン種の子牛の取引形態は、市場を介さない相対取引が多数を占めるものの、子牛取引価格の上昇により市場出荷は増加傾向にある。28年8月は、1頭当たり21万3,000円(同1.1%安)と依然として高水準にあるものの、枝肉相場が軟調にあることから、2ヶ月連続で値下がりした。交雑種については、酪農家が副産物収入を増やすために、子牛価格の比較的高い交雑種の生産意欲を高めていることを受け、乳用牛への黒毛和種交配率が上昇していることから、出生頭数は増加傾向にある。しかしながら、肉用子牛全体の頭数不足や堅調な枝肉卸売価格などを背景に、28年8月は1頭当たり40万9,000円(同6.2%高)と過去最高を更新した。牛枝肉卸売相場を見ると、例年、相場が上昇する梅雨明け以降も、高値疲れによる需要減退などにより、弱含みの展開となっている。一方で、子牛取引価格は依然として高水準にあることから、肥育経営にとって厳しい状況が続いている。肉用子牛の生産基盤の強化に向けて、畜産クラスター事業をはじめ、さまざまな対策が講じられる中、28年2月時点で肉用種の子取り用めす牛の飼養頭数が6年ぶりに増加に転じたことで、今後の子牛取引の動向が注目される。




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