庄内特集
山形県北部で日本海に接しているここ庄内地方の庄内の呼称は中世の頃ここに大きな荘園があったことに由来する。三つほど大きな荘園がありその中でも大泉荘(現在の鶴岡市付近)が最も栄えていたという。荘内とはこの荘園の内側を意味し近世になって地方全体を庄内と呼ぶようになったもの。海と山が織り成す自然の恵み、伝統が作り出す文化、この二つが庄内の特徴となっている。庄内平野では旨いと評判の「はえぬき」や「どまんなか」などのブランド米や知らない人がいないくらい有名な「だだちゃ豆」が栽培されている。春には孟宗竹と酒粕、それに厚揚げを入れて作った「孟宗汁」、夏はこの地方でしか食べられない「南禅寺豆腐」、雪降る冬には寒鱈を使った「どんがら汁」。いつ行っても季節に応じた郷土料理が味わえる。

「南禅寺豆腐」の由来
昔、酒田市のあるお豆腐屋さんの先祖がお伊勢参り                  に行った時京都で病気になり、その時たまたま京都のお寺、「南禅寺」に住み込み、近くの豆腐屋さんで柔らかい豆腐の作り方を勉強し後に、酒田にその柔らかい豆腐を持ち帰ったと言われている。それが今日「南禅寺豆腐」として親しまれるようになった。夏の庄内地区はこの豆腐一色に染まる。
←「南禅寺豆腐」

「だだちゃ豆」の由来
「だだちゃ」とはこの地方の方言で「お父さん」と言う意味。昔、鶴岡が酒井藩だった頃、殿様がたいへん枝豆好きで毎日枝豆を持ち寄らせた。その時にいつも「今日の豆はどこのだだちゃの枝豆か」と聞いた事から今でもこの地方でとれる枝豆は「だだちゃ豆」と呼ばれています。

「だだちゃ豆」と「厚揚げ」→
西の「黒豆の枝豆」と並んで東北の「だだちゃ豆の枝豆」は枝豆の最高品と言われる。

その他にも大豆や製法にこだわる納豆屋さんもある。 大豆にこだわり続け常に最高の大豆を使用している 。使用大豆はここ庄内は勿論のこと東北や北海道大 豆の大豆にこだわり続ける。

→地元庄内産を使った納豆。問合せ(写真クリック)
製法もステンレスの釜 で蒸さず敢えて鉄釜、セイロ蒸しにて仕上げた大豆 を使い納豆にしている。この製法は大量に製造でき ないが大豆本来のうまみと甘味が引き出され、ふっ くらやわらかに仕上るという。庄内に来たら「納豆」 なんていうのも面白いかもしれない。ちなみに、この納豆屋さんの三代目社長は「黒森歌舞伎」では有名な名女形役者。

「黒森歌舞伎」
260年余りの間、この村の農民が「妻堂連中」 という一座をなし、伝承してきたものです。妻 堂連中は芝居を上演する他、歌舞伎の運営を受 け持ち、日枝神社の祭典に関する重要な役割を 担っています。以前は黒森芝居と呼ばれていま したが、昭和31年保存会がつくられたときに 黒森歌舞伎と改めて呼ぶようになりました。 東北二大歌舞伎の一つで「冬の黒森」と呼ばれる くらい冬場降りしきる雪の中で観劇する風景は 感慨深いものです。60名程の座員はすべて 地元の人たちで毎年2月15日、17日の2日 間の上演となっている。

→(取材協力「くろもりアルファフーズ」)
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